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  • 菊池捷男

5.私の多様性実践論 「誉誉褒褒(よよほうほう)」と「プラスの言葉」

「誉誉褒褒(よよほうほう)」という語は、「毀誉(きよ)褒貶(ほうへん)」という言葉をもじった私の造語です。


人は、どんな立派な人でもそしられ、貶(けな)される面があり、また、どんなに否定的に見られる人でも褒められるところが一つや二つはあることを思えば、毀誉褒貶(褒められるところと貶されるところ)とは、人の属性の一つであること明らかでしょう。

戦国の武将である黒田官兵衛は、「身は毀誉褒貶の間にありといえども、心は水の如く清し」と言い、自らの名を黒田如水と改めました。

人が褒めてくれようが、貶そうが、俺は俺だと、うそぶいている黒田官兵衛の姿が彷彿とする言葉のように思います。

人は誰でも、毀誉褒貶いずれの評価もできるのですから、人を評価するのは、誉誉褒褒だけがよいと思います。

多様性を受け入れる「寛容」は、人の美点、麗質を探して、褒めること求めていると思うからです。

「プラスの言葉」という言葉があります。これは、NHKの名アナウンサーであった高橋圭三氏が使われた言葉です。

高橋氏いわく。

言葉にはプラスの言葉とマイナスの言葉がある。プラスの言葉とは、例えば、道行く途中で、若い女性に会ったとする。そのとき、“あっ。きれいな人だなあ。”とつぶやく。そうすると、その女性は、たいへん喜び、その心の効果は最低3日続く。そのような効果のある言葉だ。それはあたかも森林浴をしているような気持ちにさせる言葉だ。何時間そこにいても飽きることはなく、心が癒やされ、体も健康になり、自然に微笑みが顔に浮かんでくるような言葉だ。とのことでした。


ロータリアンにも、そういう言葉を使う人が多いことと思います。

プラスの言葉を、家庭で、妻に、夫に、子に、親に。そして、職場でも使いたいものです。

お金もかからず、幸福になる妙薬。それがプラスの言葉なのだと、私は思います。

このプラスの言葉は、とりもなおさず誉誉褒褒のことでもあります。

要は、多様性を実践する言葉といえると思うのです。

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