検索
  • 菊池捷男

2.私にとっての多様性

私にとって、多様性とは、周回遅れの私でも、ロータリークラブの一員として受け入れられたということです。それのみならず、ガバナーに選任していただいたということです。

実は、この私、後先のことをよく考えないで行動する、いたって軽い人間ですが、同時に、後先のことが分かってくると、そのことを憂い、小心翼々と悩む、肝の小さい人間であります。

ですから、私がガバナーに推薦されたとき、後先を考えることをしないで承諾をしましたが、やがてガバナーの責任の大きさが分かってくると、心は怏々として楽しまない日々を送ることになりました。

まさに“後悔先に立たず”の図を描いてしまったのです。

しかし、捨てる神あれば、拾う神ありといいますか、私は、ある言葉で、この窮境を脱し得ました。その言葉とは、古瀬俱之ガバナーに教えられた、ロータリーの創始者であるポール・ハリスの、次の言葉です。


ポール・ハリスいわく。

「ロータリーとは何か?とロータリアンに尋ねると、ロータリアンの数だけ回答が返ってくる(要は、ロータリー観は、ロータリアンの数だけあって当然だ、というもの)。ロータリアンが寛容であり、誠実・善意であれば、それが我々の求めるロータリーの全てだ。」

この言葉を知って、私は、頭上の暗雲がたちまち霧消した思いがしたものです。

要は、私に、他のロータリアンと違うところ(周回遅れ)があっても、それはそれでいい、と言われた気がしたのです。

この言葉が、私にとっての多様性ということになります。

10回の閲覧

最新記事

すべて表示

10.親睦と多様性

直前まで、激しい意見の対立を見、合意に至らなかったことが、食事会を開き親睦の機会をつくったことで、合意に達した例があります。 次に挙げる例は、実に厳しい国家間の意見の対立が、食事会をした結果、解消した例です。 1941年に、イギリスとソ連の首脳間で、対独戦をいかに戦うかについて、三日間、討議・激論が戦わされましたが、結局決裂しました。しかし、奇跡が起こります。それは、その直後に、ソ連側からイギリス

9.庭訓や経営理念(哲学)こそが七歩の詩

ロータリアンには、高い倫理観をもって今を生き、先を見るに敏なる人など、若い人たちの師表と仰がれている人が、実に多くおられます。 そのような人たちは、家憲や庭訓(ていきん)、社是、社訓などを掲げ、生き方ないし哲学、あるいは経営理念を明らかにしているのです。 そのような人たちの語る庭訓や経営理念には、ときに箴言〈神の啓示〉ほどの、ときに名言として、多くの人の胸に刻まれているものがあります。 ロータリー

8.職業奉仕と七歩の詩

ロータリーでは、「職業奉仕」が極めて重要です。その重要さゆえに、早くから「道徳律」が定められ、「四つのテスト」を毎例会で唱和しているのです。 しかし、ロータリー章典に書かれた「職業奉仕」は、「あらゆる職業に携わる中で、奉仕の理念の実践をロータリーが培い、支援する方法である。」(ロータリー章典8.030.1)ですが、私は、職業奉仕を、”自分の職業を行うあらゆる段階において最高の倫理の筋を通すこと”と